ありがとうを、君に

はじめて出会ったのは、2011年秋、新しくデビューするというユニットの後ろで真顔で踊っている君だった。
君を好きになったのは2014年、灼熱の夏だった。
君に降りたのは、2015年2月5日、雪の積もる帝国劇場だった。
そして、2018年2月17日。君のCDデビューが決まった。

デビュー決定後の君にはじめて会いに行ったのも、まるで昔からそうなることが決まっていたかのように、大雪翌日の帝国劇場だった。

 

きしくんを応援し始めて季節は何度もめぐった。
この3年間、わたしは全身全霊をかけて、いつだってなにをしていたってきしくんに幸せになってほしいと考え続けていた気がする。

 

3年前、帝国劇場に立っているきしくんに担降りした。
ドラマも映画も雑誌もバラエティも、どんなお仕事をしていたってきしくんがだいすきだけれど、わたしのルーツはEndless SHOCKのユウタにあった。

 

そのSHOCK期間中に、後のMr.King vs Mr.Princeとなる6人でのAクリエ公演が決まった。なにもわからなかったけれど、この6人の名前が並ぶ局メールを見ただけで、これからきしくんは追い付けないほど売れていくような気がした。
でもこれからきしくんがどんなに売れていったとしても、舞台に立つことだけは続けていてほしいと願っていた。きしくんが「帝国劇場での座長公演」を目標に掲げたときから、わたしの応援の目標のひとつはそこになった。

 

それからキンプリができた。テレ朝夏祭りの公式応援サポーター、それに伴う番宣の日々、東京ドームでのパフォーマンス。クリエセクボを懐かしむ気持ちもその時は捨てきれずにいたけれど、ユニットが分かれても変わらず5人はなかよしだったし、例えグループのかたちがどうなってもきしくんについていこうと必死だった2015年の上半期を思い出す。

 

2015年は慣例通りに行けば、バレーボールW杯のイメージキャラクターとしてデビュー組が生まれる年だった。勢いをつけたキンプリは、期間限定ユニットから継続ユニットになることが発表され、このまま秋にはデビューできるのではないかと思ったりもしていた。冠番組、Mステ出演。そのくらい勢いに乗っていた。
でもなぜか継続の計画は白紙に戻ったかのようになった。キンプリはMr.KINGとPrinceに分かれ、プリンスだけMr.が取れたことや大文字と小文字になったことやいろんなことについていけないまま、プリンスのファンになった。

 

基本的に箱推し体質なので、またわたしは急な体制変更についていけなかった。でもこれはジュニア担であればよく起こることだって言い聞かせて、きしくんの応援を一生懸命がんばった。そのうちにわたしはPrinceというハコがだいすきになった。特に昨夏、プリンスがユニットとして少年隊メドレーに踏み切ってくれたことは、「きしくんには舞台に立ち続ける人でいてほしい」と願うわたしの最強の希望になった。

 

3人ずつの活動になってからも、キンプリで歌う機会がなかったわけではない。むしろそれまで遠ざけられていたことが不自然なくらいコラボの機会は増えていったような気がする。

でも、わたしのなかでキングは最強のライバルであり共に切磋琢磨していく仲間みたいなものだったから、キンプリでのパフォーマンスを見ても、6人に戻ってほしいというより、スノスト、ラブトラ、HiBみたいにユニット同士がコラボするうちのひとつくらいの感覚になっていた。

 

特に昨夏以降、写真集やプリンスホテルコンを通して、プリンスのプリンスに対する思いを知るうちにこの3人が売れるのを一生懸命応援したいと心から思えるようになった。絶対にデビューまで応援したいと思っていた。その上でキングはやっぱり最強のライバルで最大の壁だった。

 

そしてあの日が来た。きしくんは、King&Princeのひとりとしてデビューが決まった。

 

3年前の唐突な別れがフラッシュバックして、いまもまだ同じユニットになることの実感はわいていない。もちろん最強のライバルが味方になるということがいかに心強いことなのかは頭でわかっている。ただわたしは前述のようにハコの変化に対する適応が遅いから、キンプリに慣れるまでにはもうすこし時間がかかってしまうかもしれない。

 

3年前、同じ夢を目指して同じユニットで同じ景色を見てきた仲間が、一人も欠けずデビューできることの稀少さと、各ユニットの軌跡がユニット名に残されていることを思えば、自分はどんなに幸運なのだろうと思う。
これから彼らがデビュー日を迎えるころには、その意味をもっともっと心で理解できるようになるだろう。

 

そして昨日、帝国劇場でハピアイを見てきた。
春夏秋冬、きしくんを応援してきた毎日が頭をめぐった。

 

きしくんと平野くんの並ぶ姿を見るたびに「僕は紫耀の仕事への姿勢を尊敬しているから、一緒にやれて本当にうれしい」(ニュアンス)と言ったきしくんの3年前の記事の言葉が頭に浮かんだ。

 

ジュニアの頂点に君臨する平野くんは、きっとどんな未来だって手に入れられた気がする。
そんな平野くんが自分を「主犯」と呼んで、6人でデビューしたいと話し合いを重ねてくれたこと。それから6人が6人でデビューを決断したこと。それ以上も以下もない。
入所してから彼らがそれぞれに歩んできた道を思えば、この決断を自らで下すことにどれほどの勇気が要っただろうと思う。それを思ったとき、まだ不慣れな自分だけど、これまでのように必死に、みんなが決めたことについていこうと思った。

 

デビューしたら売れることが第一だから、思うように舞台に立てなくなっちゃうんじゃないかって思ったけれど、ハピアイを見ていたら、きっとジャニーさんはきしくんからミュージカルを諦めることなんてできないような気がした。だってきしくんを光一のもとに連れて行って、SHOCKに出してもらえるようお願いしにいくくらい、きしくんを見込んでくれている人なのだから。そしてそのシンメはジャニーが帝国劇場を任せる、最強の平野くんだ。

ドーム公演ができるくらい売れていたって、ミュージカルができなくなるわけじゃない。きしくんのあこがれの光一がそれを証明してくれている。そう思ったら一気に気持ちが軽くなった。

 

この春、最強の同志とスタートを切るきしくんの未来をこれからも見ていたい。
出会ってくれて、アイドルを続けてくれて、本当に本当にありがとう。
これからもよろしくお願いします。

 

2018/1/24