岸優太くんと帝国劇場
2015年2月5日。私は雪の降る帝国劇場にいた。私が岸優太くんの担当としてはじめてEndless SHOCKを観劇する日だった。
その日のことを4年前の私はこう書き残している。
きしくんを見たときに得た信頼感。その日の私はただただ公演中に押し寄せてくる表現できない衝動で泣き続けて、ユウタを精一杯演じるきしくんへの大信頼を深めた。
『この人はきっとここで毎日毎日一人一人のお客さんと向き合っている。毎日の公演と全力で向き合っている。それがわかっただけで十分だ。自分も今自分ががんばらなきゃいけないことをきしくんと同じくらいがんばろう』と満足できたところはかなり自分の中で大きかった。
私はジャニーズにはミュージカルに出続けてほしいと思っている。ジャニーズがミュージカルから始まった以上、歌って踊ってくれるアイドルが私は好きなのだ。だからSHOCKの劇中、帝国劇場のど真ん中でソロを歌い踊るきしくんに、それだけの努力と実力のあるきしくんに、ミュージカルをし続けてくれる人になってほしいと勝手に思った。SHOCKの座長の堂本光一のように、デビューしてどれだけ有名になっても、劇場で毎年ミュージカルをやってくれるアイドルになってほしいと思った。
それから20日後のTV雑誌できしくんは話してくれた。「何事にも磨きをかけて自分のショーができるくらいの実力者になりたい。堂本光一くんみたいに」と。私ときしくんは今、同じ未来を夢見ている。だからきっと大丈夫だ。
きしくんはそのあと、平野紫耀くんが座長を務めたJohnnys' Future WorldやJr.がはじめて帝劇座長となったJOHNNYS' YOU&ME ISLANDなど数々の舞台をジャニーズJr.として経験していくことになる。
King&Princeデビュー決定の日も、まさにJOHNNYS' Happy New Year Islandの公演期間中であり、デビュー会見を終えた6人が帝国劇場の夜公演を前に、客席に向けてデビュー報告を行った。下記にその時の気持ちをまとめているが、その時も私はきしくんがミュージカルを続けていくことを望んでいる。
そしてついにきしくんは、この一年後にKing&Princeとして、JOHNNYS' King&Prince ISLANDの座長を務めることになる。
次はいよいよ単独座長へ。
この6年間、私が見てきた夢だった。
ジャニーさんの「SHOCKに岸を入れたい」からはじまったきしくんと光一のストーリー。
「彼には全てを凌駕するかもしれない若さがある。やってみよう」
光一がきしくんのために新しくSHOCKに取り入れた弟役。
当時セクゾのバックと少クラでしかきしくんを知らなかった自分が、情報解禁メールに「岸優太」の名前を見つけた時、「きしくんは一体どの役をやるんだろう」って驚いたことを今も覚えている。
そんな光一の背中を見てきたきしくんのジュニア時代からの夢。伝統の継承。
「帝国劇場で輝ける堂本光一くんみたいになりたいです」
きしくんが明確に発した夢だった。私が一番見たい景色だった。
きしくん、こんなにも素敵な夢をずっと応援させてくれてありがとう。高熱を出していたSHOCKも、体調が芳しくなかったお誕生日の博多座もいつもと変わらない姿でいた。
力強いフライングも、真ん中で堂々と和太鼓を叩いているのも、華麗なステップも伸びやかな歌声も、客席をグッと引き込むお芝居も、客席を見るときの目の中のきらきらも、全部自分のまぶたの中に思い出せる。
きしくんがひたむきに向き合い続けて舞台に立つ姿が私の踏ん張るエネルギーでした。
DREAM BOYS 座長おめでとう。
最高のお誕生月を一緒にお祝いできそうで今からわくわくしています。
最高の夢を見せてくれて本当にいつもありがとう。